IDOL

2013~ 実在の人物の顔写真をマンガやアニメのキャラクターのように加工し、偶像(IDOL)化するシリーズ。

School / IDOL #5
School / IDOL #6
School / IDOL #7
School / IDOL #1
School / IDOL #2
School / IDOL #3
School / IDOL #4
IDOL #01
IDOL #02
IDOL #03
IDOL #04
IDOL #05
IDOL #06
IDOL #07

Anonymous -School-

 2013年 、中学校の美術教師が主催した「美術の先生が撮った写真展」に展示された作品。児童生徒のプライバシーを保護しつつ、堂々と生徒を撮影できる手段はないかと考え、顔文字で顔を隠して生徒の活動風景を捉えてみた。

フライヤー表
フライヤー裏

Anonymous

「匿名性」をテーマに制作した作品。

ATTACK!!!

 2011年 画廊沖縄 企画展テーマ「生命-WAR」に対し作られた作品。「パイ投げ」という、ライトでファニー、キッチュでフェティッシュな行為を、突如襲いかかる暴力=テロリズムと捉え、日常のあらゆる場面にパイ投げを介入させることで、日常が壊れる瞬間を描いた。

ATTACK!!!展 フライヤー 表面
ATTACK!!!展 フライヤー 裏面

HUMAN≒OBJECT

2010年 (沖縄県立芸術大学附属芸術資料館)

泥を人体にかけると、まるで石膏像や人形のような、「物」に見えてくる。人格やイデオロギーを取り去り、人間を一つの「物」として捉えると、その造形の美しさや、儚さが見えてくる。

 

   go to youtube   go to youtube

HUMAN≒OBJECT フライヤー 表
HUMAN≒OBJECT フライヤー 表

FAMILY≒OBJECT

2010年 (沖縄県立芸術大学)

 自分自身を含め、親や親戚を含めた「家族」というものを物化した作品。家族とは肉体的な繋がりでもあることから、撮影を通してお互いに何か共通点がないかを探ることにした。しかし、「家族で泥を被って撮影したい」というこの奇妙な取り組みに、戸惑いながらも快く応じてくれたのは、家族というものの懐の深さを感じた。本音は、この作品作りを通して曖昧な家族の絆のようなものを具現化したかったのかもしれない。

 

    

Lack of Love

 2006年以降制作している「Lack of Love (愛の欠乏)」シリーズは、「身体+行為」、即ち「愛撫」がテーマ。

 人は、子供から大人へと成長するにつれて、社会的に自立していきます。しかし、それによって子供の頃に満たされていた肌と肌の温もりが、いつしか不足した状態で生きていくことになります。

 肉体の孤独は、精神の孤独へと繋がります。言うなれば、愛の欠乏。そうした肌の温もりを元の場所へと求めるのではなく、他の場所から探し出すことが、人間を成長させ、新しい繋がりへと導くサイクルなのではないでしょうか。

Pinch (摘まむ) / 363mm×256mm / drawing on paper / 2006
Rub(Luv) (揉む) / 363mm×256mm / drawing on paper / 2006
Rub 2 Luv (愛撫) / 363mm×256mm / drawing on paper / 2006
Strip (剥がす) / 363mm×256mm / drawing on paper / 2006
Love Nip (甘噛み) / 363mm×256mm / drawing on paper / 2012
Delay (引き伸ばす) / 350mm×350mm / drawing on paper on metal pinboard / 2012
Compression (圧迫) / 350mm×350mm / drawing on paper on metal pinboard / 2012
Squeeze (搾る) / 350mm×350mm / drawing on paper on metal pinboard / 2012

BODY SCAPE

 2006年以降制作しているシリーズ。「BODY SCAPE」とは、「BODY(身体)」と「LANDSCAPE(風景)」を組み合わせた造語で、「風景のように身体を観る」ことがコンセプトです。

 僕は、人間は自分たちのことを特別視しているのではないか、と日々感じています。しかし、大きな視点で見れば、人間も一つの生き物であったり、自然現象であったり、ちっぽけな存在なのではないか。そう考えて、僕は人間という存在そのものを、風景や静物と同じように、ひとつの「物」として、同一平面上に並べてみたかった。そしてそこから、人とは何かということを、ゼロから考えていきたかったのです。

 人物に人格や感情を持たせると、人の人間性に目が向いてしまい、あまり物として見えにくくなってしまうと思ったので、人々の視線を肉体に注視させるために、敢えて心を欠いた抜け殻のように身体を描きました。

BODY SCAPE#1 / F50 (1168×910mm) / oil on canvas / 2007
BODY SCAPE#2 / F50 (1168×910mm) / oil on canvas / 2007
BODY SCAPE#3 / F50 (1168×910mm) / oil on canvas / 2007
Cream Face / 363mm×256mm / drawing on paper / 2006
BODY SCAPE (etching) / 956mm×365mm / etching / 2009
BODY SCAPE#4 / F50 (1168×910mm) / oil on canvas / 2009
BODY SCAPE#5 / F50 (1168×910mm) / oil on canvas / 2009
BODY SCAPE#6 / F50 (1168×910mm) / oil on canvas / 2009
BODY SCAPE#7 / F50 (1168×910mm) / oil on canvas / 2009

OTHER WORKS

版画や油画など、過去の作品をまとめてみました。その他、作品のアイデアや試作など、雑多なものを掲載しています。

Copyright (c) Kenji Urata. All Rights Reserved.